ごくんっと飲み込んで。

昨日、後輩というかなんというか、年下の友達とでも言ったらいいのか、

けっこうしょっちゅうボランティアスタッフで携わっているクライミングジムで良く会う子が、

「クライミングだけじゃなくて、他の趣味見つけようと思って」と言っていたので

なんで?と聞いたら「世界が広がらないじゃないですか」と言っていました。

僕は納得し、うなずいて。その後心の中で、人それぞれだな、とつぶやきました。


僕がクライミングを始めたのは、今から10年くらい前、

当時アルバイトをしていた焼き鳥屋の近くにクライミングジムがあって、

お客さんで来ていた歯医者の木村さんが

「君なら痩せ型だから結構出来ちゃうかもね」という言葉に少しときめいたのがきっかけでした。

当時はランニングマシーンで走っていましたが、全然飽きちゃって、

そろそろ他の運動をしたいと思っていたのでタイミングが良かったのです。

その頃は自分の作品を描くために身体を動かしたほうが

頭も働くということではじめました。


もうずいぶん会っていませんが

今でもその木村さんは師匠だと思っています。


それから10年、いろんな事がありましたが

僕の世界は確実に広がりました。

クライミングジムの店員になったり、それで海外の人とも友だちになれたり、

誰かと話すきっかけはいつもクライミングで、むしろ今では

それがないと誰とも何も話せないくらいです。


その後輩(あえて後輩)は、僕と違って英語もペラペラで、

いろいろなことを考えながら、もともと賢い人間なので、

彼はクライミングに固執することはないのかもしれません。

それでいいし、何も否定しません。

彼は本当にスマートな人間なので、いろいろ考えた結果そう思ったのでしょう。


でも僕はクライミングに逃げ、救われ、戦い、嫌われ、憎み、そして愛してきました。

それはもう、色んな感情がクライミングに出会ったから湧いてきたものです。

そう言っていた彼とも、クライミングがなかったら繋がってなかった。

だからどうってわけではないのですが、まぁいいんじゃないかなと思います。

このままの感じで。


しかしながら、もう逃げの相手にするのはやめようよ

と自分に言い聞かせながら、あーやることあんのにまた登りに来ちゃった

と言うのをもう少し減らします。


いろいろな考えがあるのが、ひと。

ちょっと前までは、そういう考えを頭ごなしに否定して凝り固まっていましたが、

今ではちゃんと噛み砕いて、ごくんっ飲み込めるようになったのかな、とも思います。


みんなの考えをもっと聞いて、いろいろ考えれたらなぁと思いました。


わたしはわたす

今までずっと 自分のことだったけど、 これからは ちゃんと誰かにわたす。 ちゃんともらったものも、 もらってないものも。 わたしは誰かにわたす。

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